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口当たりのいいトランス脂肪酸入り食品の食べ過ぎに注意を

マーガリンやショートニング(精製した動物油脂、植物油脂などが主原料で、これに
窒素ガスや炭酸ガスなどを吹き込みながら練り合わせてつくった無味無臭の食用油脂)、
スナック菓子、菓子パン、業務用の揚げ油などに含まれているトランス脂肪酸。
その摂り過ぎによる危険性については、一時ニュースなどでも大きく話題になったので、
印象に残っている方もいると思います。

少し詳しく説明すると、トランス脂肪酸は、トランス型二重結合という構造を持つ不飽
和脂肪酸の総称です。植物油など液体状の油脂から、マーガリンやショートニングの
ような固体状の油脂を製造する加工工程でできます。
WHO(世界保健機構)は、トランス脂肪酸の摂取量について、「1日に摂る総カロリーの
1%未満」にとどめるようにとの指針を出しています。一般的な食生活をしていれば
心配はいらないのですが、特に30~50代の女性に摂り過ぎの傾向があるのも事実です。 
お菓子やスナック菓子には欠かせないサクッとした食感は、ショートニング(トランス
脂肪酸を含んでいる)の働きのおかげです。ファストフードやお店のトンカツのサクサク
感も同じことです。
こうしたトランス脂肪酸を多く含む食品のほとんどが、他の脂肪も多く含んでいる
高カロリー食品です。同時に、塩分や糖分もたっぷり入った食品であることが多いのです。
自分で食べる量をコントロールできれば良いのですが、口当たりが良いと、つい食べ過
ぎてしまいます。
もちろん、たった一食、たった一日で太り始めるわけではありません。

ですが、こうした太りやすい食品を食べることが日常的になって習慣化すると、
「おかしい」と感じられなくなっていきます。ケーキやクッキー、パンなどの粉を使った食品、
アイスクリームを多く口にする人は、注意が必要です。
食べ過ぎないことが、ダイエットの第一歩だということは、繰り返し、お話ししてきました。
その点からいえば、食べやすく、また食べ過ぎる危険性のある食品からは、
できる限り、距離をとっていただきたいのです。

では、トランス脂肪酸を摂り過ぎると、どんな問題があるのでしょうか。
その一つが、血中コレステロール(悪玉コレステロール)の増加です。これは、
善玉コレステロールを減少させるため、動脈硬化を招くとされています。
アメリカでは、FDA(食品医薬品局)が心臓病の原因になるとして、トランス脂肪酸を
含む食品の販売を認可制にしているほどです。日本では、どの程度のトランス脂肪酸が
含まれているか、開示するように決められています。
自分が食べるものが、どのような原料を使い、どのようにつくられているのか知ろうと
することは、健康を守ることにつながります。太らないためだけでなく、健康を守るため
にも、 原材料名のチェックをおすすめします。


※この記事は、メディケアダイエット代表岡田眞の著書「太らない体質は食事がつくる」
 (2014年)をWebにて転載したものです。

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