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ダイエットしたいなら朝からケーキはやめる

夜、甘いものを食べると、体重が増えてしまう……。それなら、朝、食べればいいのは? 
と考えてしまいますが、これは大間違いです。
 
健康な人の場合は、食べ物を食べると、およそ30分をかけて、血糖値がゆるやかに上昇していきます。その後、膵臓からインスリンが分泌されて、3〜4時間後には血糖値が空腹時と同じ程度に下がるようにコントロールが行われます。
 
しかし朝一番の空腹時に、ケーキのような甘いものをいきなり食べると、血糖値が急上昇してしまいます。そうすると、血糖値のコントロールのために、インスリンが多量に分泌されることになるのですが、これが危険です。
 
過剰なインスリンの分泌が頻繁にあると、すい臓の働きが正常に行われなくなってしまいます。そして、常に血液中の血糖が高い状態が続いてしまうのです。
これが、糖尿病という状態です。
血糖値が常に高い状態が続いているため、血管壁に糖がこびりついて、血管を狭く、弱くしていってしまいます。これが長年続くと、末端の毛細血管まで血液が循環しなくなります。
 
糖尿病になる前の段階である、高血糖になる可能性はないに越したことはありません。
血糖値の急上昇を防ぐべき理由を、分かっていただけたでしょうか。
生活習慣病というだけに、たった1回のことで病気になるわけではありません。日常的な習慣が招いてしまうのです。
血糖値を急上昇させる食べ物としては、精製された白米や小麦粉、砂糖が挙げられます。
糖質の性質が違いますので、吸収が早いものほど、血糖値を上げやすいのです。特に、砂糖は自然にあるものではなく、精製してつくられたものなので、吸収が早いのです。

普通に、食事をした後でデザートとして食べる場合には、すでに血糖値はゆるやかに上がっていますので、急上昇は起こりません。また、すでに食欲が満たされていますので、少量で満足できるということにもなります。
食事の最初に、野菜や海藻、キノコなど、食物繊維を先に食べることによって、血糖値の急上昇を防ぐ食べ方を心がけていただきたいと思います。

※この記事は、メディケアダイエット代表岡田眞の著書「太らない体質は食事がつくる」
 (2014年)をWebにて転載したものです。

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