メディケアコラム

カロリー収支と栄養バランスが調整できればダイエットは成功する

あなたは、今日あるいは昨日、いくらお金を使いましたか?

生活している限り、日々、何がしかのお金を使います。たいていの人が、
収入に見合った生活をするために、お金を使い過ぎないように注意しているでしょう。
1万円の小遣いがあるとすれば、予算の中でやりくりをする。ときには、
使い過ぎてしまうこともあるかもしれませんが、翌月には節約して帳尻を合わせたりするでしょう。

ギャンブルが好きでのめり込んでいるような人は別かもしれませんが、ほとんどの人は
日々の生活の中で、収支の感覚を身に付けていて、「先月は使い過ぎたから、
今月は節約しよう」などと、調整をしていると思います。

ダイエットもこれと同じです。基本はとてもシンプルなのです。
食べたエネルギー(摂取カロリー)と、消費したエネルギー(消費カロリー)のバランスを、
自分できちんと取れればいいのです。摂取カロリーが多ければ、当然太り、
消費カロリーが多ければ、やせます。100キロカロリー食べて、100キロカロリー消費すれば、
プラスマイナスゼロ。基本的には太りません。考え方は簡単です。
財布の中身のプラスマイナスを意識するように、体重の収支も意識することで太らなく
なるのです。

ただし、大切なのは、単にカロリー数を意識することではありません。
例えば、ご飯を100キロカロリー分食べたら、100キロカロリー分走ればいいので
しょうか。一般的には、「一日に1500キロカロリー」の食事を続けることができれば、
やせられるといわれます。かといって、1500キロカロリーをすべてご飯で取ればいい
わけではありません。
 
これはあくまでも、熱量=カロリーだけの数字です。それを気にして食べる量を決めて
いくと、それなりに食べているはずなのに、栄養不足の不健康な状態になってしまいます。
第3章で詳しく紹介しますが、ご飯(炭水化物)は、他の栄養素と一緒に食べて初めて、
きちんと体に必要なエネルギーとなっていくのです。
 
つまり、太らないために、健康で美しくいられるために大切なのは、カロリーではあり
ません。必要な栄養をバランスよく食べていること。ご飯をどれだけ食べたか、ではなく、
一緒に何をどう食べたかなのです。バランスよく食べることで、太りにくい体をつくって
いくことが可能になります。そこに太らない体質をつくるカギがあるのです。

※この記事は、メディケアダイエット代表岡田眞の著書「太らない体質は食事がつくる」
 (2014年)をWebにて転載したものです。

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