HOME > メディケアコラム > ダイエットも集団でやれば成功確率アップ!? ~集団精神療法~

メディケアコラム

< 対人関係ストレスの対策療法 ~交流分析~  |  一覧へ戻る  |  無駄に歩いて習慣つけよう >

ダイエットも集団でやれば成功確率アップ!? ~集団精神療法~

  集団には,大きな心理治療効果があります。即興劇を演ずるサイコドラマは,その代表です。それだけ,集団には大きな力が存在するのです。
   そこで,今回は「集団精神療法」をご紹介しましょう。

  集団精神療法とは,文字通り,集団を対象にした精神療法のことではありますが,集団心理療法あるいは集団療法などと呼ばれることもあります。これらは,厳密にいえば意味が異なるとされますが,特に狭義の集団精神療法は,「集団の相互作用を通して,成員の人格変容,問題行動,対人関係の改善等を図るために意図的に組織された集団での心理療法」と定義されています。ここでの相互作用は主に言語によってなされますが,種々の活動を媒介とするものもあります。そして,多くても20人までの小集団による治療のメカニズム,技法,プロセスなどが仮定され,それに基づいた治療目的や,治療方針が立てられます。一般には精神分析的な立場に立ったものを指すことが多いのですが,そのほかにも多くの立場があり,心理劇はその代表的な技法として知られています。

  さて,ここでの「心理劇」とは何だと思いますか? 心理劇は,サイコドラマともいわれ,J.モレノが考案した即興劇を集団心理療法の1つです。心理劇で重視される原理は,「自発性」と「役割演技」の2つです。すなわち,筋書きで決まった役割を取るのではなく,「今,ここで」生じたテーマの状況に基づく役割が演じられます。治療の場に必要な要素は主治療者(演出家)である監督,副治療者であり治療の媒介(助監督)となる補助自我,被治療者である演者,ときには演者ともなる観客,場面の物的面を支える舞台の5つです。
 手順としては,まず,簡単なウォーミングアップから始まります。次の実際のドラマの段階では,主題や主役の決定の後,場面構成を行なって演技に入ります。代表的な技法としては,主役の分身をおく「ダブル」,相手の立場から自分を見る「役割交換」,補助自我や他者が演じる自分を見る「ミラー」などがあります。その後,主役の体験を分かち合い,それぞれの体験を話し合う「シェアリング」へと移ります。これまでも矯正領域や精神科で主に行なわれてきましたが,最近では教育関係や現場にも広まっています。

 集団には大きな力が宿ります。1人では不安なときもあるでしょう。ダイエットも孤独にやっていては続かないことが多々あります。そのようなとき,最初から一緒に喜びも悲しみも分かち合ってくれるスタッフが,メディケアにはたくさんいます。ダイエットすることに躊躇しているあなたでも心配は無用です。まずは,初回無料カウンセリングにお気軽にお越しください。

< 対人関係ストレスの対策療法 ~交流分析~  |  一覧へ戻る  |  無駄に歩いて習慣つけよう >

このページのトップへ