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健康診断項目の内容 肝機能編

 前回は健康診断項目の中の,BMI値の説明をいたしました。
 侮っていると意外と危ないBMIですが,懇親会などが増えるこの時期には,アルコール摂取が増えてしまいがちです。そのため,今回は「肝機能の数値の見方」をお教えしましょう。

 さて,肝機能の検査項目は,3つあります。
 ひとつずつ説明していきますね。

 最初に,「AST(GOT)」。
 これは主に,肝臓,その他の心筋,骨格筋,腎臓などに多く含まれる酵素です。数値が上昇する場合は,肝細胞障害などが考えられます。アルコールの過剰摂取で高い数値を示すことが多いので,注意が必要です。
 基準値は「30U/リットル以下」とされています。この基準値よりも高い場合に考えられるのは,脂肪肝,慢性肝炎,アルコール性肝障害,胆石,心筋梗塞などです。

 次に,「ALT(GPT)」。
 これは,肝臓に特化した酵素です。そのため,この数値が高いと,血流が鈍くなったり,脂肪肝や肝炎のリスクが上がったりします。いかに血液がドロドロかの指標になります。よって,肥満,飲酒,高血糖のかたは注意が必要です。
 基準値は「30U/リットル以下」とされています。この基準値より高い場合,脂肪肝,肝硬変,慢性肝炎,アルコール性肝炎,胆石などの病気にかかっているかもしれません。

 最後に,「γ-GTP」。
 これも酵素のひとつで,肝臓などに多く存在し,解毒に作用します。アルコールの過剰摂取で合成が高まり,数値が上がります。また,肝臓や胆道の異常によって数値が上がってしまうこともあり,注意が必要です。
 基準値は「50U/リットル以下」とされています。この基準値よりも高いと,慢性肝炎,肝硬変,肝がん,アルコール性肝障害になりやすい恐れがあります。

 いかがでしたか?
 肝機能の項目は,わかりにくいアルファベットが並んでいるからこそ,余計に内容も解りにくいというかたが多いのです。だから,数値を意識しなくなってしまうのです。これでは悪循環です。このコラムに出会ってくださった機会に,しっかり覚えてくださいね。

 メディケアでは,血液検査の結果を大切な情報として捉えています。活用もしています。どのように活用しているのかを詳しく知りたいかたは,是非,初回無料カウンセリングにお越しください。患者さまには,血液検査についてもきちんと説明しておりますので,スタッフ一同,この機会にぜひお待ちしております。

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