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健康診断項目の内容 脂質編

  前回は肝機能の項目の見かたについて説明いたしました。肝機能の項目は、わかりにくいアルファベットが並んでいましたよね。それでも,一度覚えてしまえば,生涯に亘って理解し続けられるのがこういった項目の内容なのです。
 まだまだ数度に亘り,ひとつずつ丁寧に説明していきますので,自分の身体への意識を高めていきましょう。

 さて,今回は「脂質」の項目についてお話ししましょう。
 脂質の項目は,3つあります。間違いやすい部分でもあるので,気をつけてください。

 最初は「中性脂肪」です。
 これは文字通り,脂肪の数値を表しています。脂肪とは,「皮下脂肪」と「内臓脂肪」の主成分です。食事で摂取するもののほか,肝臓でも余分な糖質から合成されます。中性脂肪が増え過ぎると,メタボリックシンドローム,動脈硬化のリスクが高まります。
 基準値は「30~149mg/dl」とされています。この基準値より高いと,肥満症,糖尿病,脂肪肝,動脈硬化などになりやすいと言われています。

 次は,「HDLコレステロール」です。  またの名を,「善玉コレステロール」といいます。血管や末梢組織から,余分なLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を回収して,肝臓に運びます。
 基準値は「40~119mg/dl」とされています。このHDLコレステロール量が少ないと,高脂血症や動脈硬化を引き起こしてしまいます。

 最後に,「LDLコレステロール」です。
 こちらが,またの名を「悪玉コレステロール」といいます。善玉コレステロールと間違いやすいですよね。なので,気をつけてください。このLDLコレステロールは,組織にコレステロールを供給する働きがあるので,数値が高い場合は要注意です。
 基準値は「60~119mg/dl」とされています。この基準値の119mg/dlより高いと,高脂血症,動脈硬化,糖尿病,甲状腺機能低下症などになりやすいとされています。リスクファクターとなってしまうのですね。  

 いかがでしたか? 悪玉コレステロールと善玉コレステロールの区別がつきにくいとの声が毎年多いものですが,この記事をきっかけに覚えてみましょう。
 メディケアでは,血液検査の結果を見ながら,脂質の項目についてもお話しさせていただきます。気になるかたは,ぜひ初回無料カウンセリングにお越しくださいませ。

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